生涯の趣味は山登り②(浅間・黒斑山登頂 後編)

では、例によって、不確かな記憶を写真のタイム。スタンプを利用して、補完しながら、私たちの足取りを検証してみましょう。

08:51 登山口に着きました。いよいよ出発です。この時点では、皆まだ元気一杯!

09:13 20分くらい登ったところです。この山道はしばらくは樹林帯が続くのですが、ところどころに景色のいいところがあります。

2年前のことなので、記憶が不確かですが、このとき、カメラは南のほうを向いていたと思います。とすると、雲海の中に見えるのは、八ヶ岳連峰ですね。八ヶ岳は再来週、娘がカナダにホームステイしている間に、夫婦で登りに行こうと考えています。とても人気の山です。後日、レポートしますね。

09:31 だいぶん登ってきました。みんな元気ですね。天気がいいので、空が青いです。その分、カメラにごみが付いているのが目立ちますね<m(__)m>

09:35 尾根道にでたところで、一休みです。景色がいいですねえ。

この時だったと思うのですが、年配の登山者の女性から声をかけられました。

「あんたたち、どこから来たの」

「埼玉です」

「姉妹?」

「いえいえ。こっちがうちの娘で、あとの2人は娘の友達です」

「そうかい。(娘たちに)あんたたち、いい山に連れてきてもらっているねえ」

いい山。どうやら、黒斑山はわりと通の登る山のようです。私たち夫婦の選択もまんざらではなかったことになります。
どこのどなたか知りませんが、そういっていただけると、子供たちにもやる気がみなぎってきます。ありがとうございました。

10:13 お、ここで、Hちゃんが何やら発見。

見つけたのは、霜柱です。首都圏では、真冬でも見つけることがなくなりましたね。暖冬により気温が上がったためなのか、路面がアスファルトでふさがれて土を見る機会が減ったせいなのか、わかりませんが、私もこのとき久しぶりに、霜柱を見ました。

10:21 おおお。浅間山が顔を出しました。絵葉書でしかみたことのない風景です。浅間が見えてくると、がぜん元気が湧いてきます。「もっと近くで見たい」 というわけですね。

10:32 子供たちにシャッターを押してもらって、夫婦も記念写真撮影です。数少ないツーショット!

なんか猛烈に感動しているようなので、ワンショット!

浅間山に向かって黙々と歩きます。

10:45 大人よりもハイペースで歩き続ける子供たち。すでに小さなピークの上で、悠然と大人を待ちます。いわゆる「ここまで来たぞ 斉天大聖孫悟空」状態というやつが、まさにこれです。

10:49 子供たちに追いつきました。この小ピークはいいですね。浅間が本当によく見える。

「さ、頂上まであと少し。がんばろうか」

「え? まだ登るの? ここでいいじゃん」

とたんにクレーム。子供たちの緊張の糸は、このピークで切れてしまったようです。
ううん。弱りました。まあ、ここまででもいいのですが、あと数分で頂上なので、ここで折り返すというのも、ちょっともったいないような。

「がんばろうよ。ほら、あそこが頂上だよ」

「え? いったん降りるの? 降りてからまた昇るの??」

小ピークからおよそ百メートルほど降り、そこからまた再び登らないと黒斑山の頂上には行けません。直線距離にするとわずかな距離なのですが、すでに、緊張の糸が途切れている娘たちの反論はすごい。
うちの娘も普段はこんなに抵抗しないのですが、今日は2人の仲間と労働組合を結成していますので、簡単には折れません。

この間、どう、なだめたのか、すかしたのかわかりませんが、おそらく、

飯(めし}

でつったんでしょうねえ。

お昼は頂上で

一点張りで、説得したのでしょう。
いかにこの説得に力を入れていたのかというと、この後、頂上までの約30分間。一枚も写真がありません。

頂上目前にして、Kちゃんが、深刻な顔で、私に一言。

「まっこちゃん。あたし、…もう…無理。…降ります

え? ここまでがんばってきたのに、あきらめるの」

「はい。無理です。もう…だめです…」

「そっかあ。それじゃしかたないね。でも、Kちゃん…その坂登ったら頂上なんだけど…。あと20メートルくらい… どうする??」

…?!?!!

「どうする?」

「あ。それなら…登ります

あっさり承諾目標の「見える化」って大切ですね。

藪で頂上が見えていなかったのですが、本当にあと20メートルくらいのところでのKちゃんとの会話でした。

Kちゃん、よかったねえ、あそこで降りなくて。

11:15 ようやく黒斑山頂上に到着。浅間山自体は危険なので、黒斑山に登る人が多いのです。標高は2484mなり。ピクニックやお散歩ではなく、立派な登山です(みんな、自慢していいよ!!)。

「あんまり景色が良くない」

確かに…
さっきの小ピークに比べると、木が張り出していたりして、風景はちょっと落ちます。

「せっかく登ってきたのに」
「さっきのところでよかったんじゃないかな」

例によって、労働組合の皆さんが、ぶーぶー言っています。
こうなったら、

飯(めし)

で黙らせるしかありません。

「さあさあ。とにかく、食事にしようよ。みんながんばったからおなか減ったでしょう」

11:55 食事の後の一枚です。なぜか、みんな機嫌が戻っています。機嫌は戻っていますが、みんなふざけて変な顔で撮っています。表情がお見せできないのが残念。でも、一番変な顔で映っているのは、うちの奥さんですね。

浅間はあっという間に雲で隠れそうです。本当に、山の天気は変わりやすいです。

12:02 噴煙の登る浅間山のアップです。

実は、浅間山。この後、噴火するんです。 …といっても、数カ月後の話ですが。

読売新聞によると、気象庁は、この登山のおよそ4カ月後にあたる2009年2月2日午前1時51分頃に浅間山の噴火を発表しています。


比較的に小規模な噴火でしたが、噴火で飛ばされた灰は、東京都や神奈川県横浜市・千葉県君津市でも観測されました。

実は、登山の前日だったか前々日だったか、娘の友達二人の親御さんから、

「活火山に登るのは危険じゃないかな」

というご指摘を受け、登山をやめてはどうかという提案を受けました。

活火山の登山自体はきわめて一般的に行われていますので、私の回答は、

「絶対ということはないけど、浅間の西側からの登山は、軽井沢町等も許可しているし、大勢の人が登っているんだから、まあ、まず、大丈夫でしょう」

というものでした。

でも、後日伺ってみると、お友達のうちの1人Kちゃんのおじいさまは、火山の専門家とのこと。噴火の4ヶ月前ですから、すでにその兆候を御存じだったようです。

まったくもってお恥ずかしい。私のほうこそが、ずぶの素人だったことになります。

ですから、4ヶ月後の噴火のニュースを知った時には、椅子から転げるくらい驚きました。同時に冷や汗が出てきました。

後日、両家のお母さんお二人にお会いしたときに、

「ごめんねえ。僕の素人考えで、おじい様のご忠告にも従わず、昨年はKちゃんたちを危険な目に合わせることになってしまい。本当に申し訳ない」

お詫びすると、Kちゃんのお母さん曰く、

「まこっちゃん。なあにいってるのよおおお。気にしない、気にしない。よかったじゃない。去年のうちに登っておいて。うちは、噴火のニュース聞いて、去年のうちに連れて行ってもらって、ラッキーだったねえええって話していたのよお」

「…」

ありがとうございます。救われました

すごい。さすがはKちゃんのお母さん。腹が座っているというか、ポジティブ・シンキングというか、向き不向きというより前向きというか… とにかく、大人物です。

「あの人は大人物だからねえ」

Hちゃんのお父さん・お母さんも、うちの奥さんも、認める大人物
あ、もちろん、私も認めています。

また、みんなで飲みに行きましょうね。

今日の教訓:活火山を舐めてはいけない。

さてさて。写真も撮り終わったことですし、美しい浅間山を後にし、下山開始です。

下山中。この3人の女の子たちは、ちょっとした注目を集めました。
彼女たちは、学校で金管バンドに所属しています。各々楽器のパートが違います。
もちろん、山には楽器は持ってきていないのですが、自分のパートを声に出して、「ラララ」と歌うことは十分にできるわけです。

「じゃ、次はルパン三世ね」

「じゃあ、次はラブ・ソー・スイート

「今度は、銀河鉄道スリーナイン

「ええと、じゃあ、お次は、カーペンターズのシング

と、彼女たちの十八番が、山道にこだまするわけです。

リクエストすると、歌ってくれますし。まるで有線放送みたいです。
いやあ、まあ、ほんとにすごいです。ちょっとしたかくし芸です。「歌う登山隊」「山の音楽隊」の誕生です。
毎日朝練でもまれているだけのことはあって、音も正確、ハーモニーもいい感じ。チームワークもばっちりです。

他の登山者たちは、

「この子達、すごい!

という目で通り過ぎます。大注目です。引率する親としても、いい気分です。

「うちの3姉妹なんです

と自慢したい気持ちを必死にこらえながら、降りてきました。嘘はいけませんね。嘘は。

下山後。

Kちゃん・Hちゃんの家族と合流し、総勢10名で、軽井沢のレストランに夕食に出かけたときの1枚です。


大人たちがワイン飲みながら、盛り上がっている脇で、子供たち(うちの娘、Kちゃん、Hちゃん、その弟のJ君)は、お店の方が運んできたお店の自慢の生の食材の説明を受けている写真です。

「何頼んでもいい?」

「いいよ」「いいんじゃない」

酔っぱらいの親たちと子供たちとの間で、おそらくこんな会話が交わされていたのでしょう。
酔っている大人たちは、いい加減な返答しかしていないのです。

この後、子供たちがこの食材を使った、とんでもない金額の魚料理・肉料理オーダーされていることを、大人たちは知り、あわててキャンセルです! 全部キャンセル。すべてキャンセル。オール・キャンセルしました。

「お店もお店だ。子供たちに高級食材を見せて、オーダーを受けるとは」

酔っぱらいたちは、自分たちの監督責任を棚に上げ、お店のせいにしています。

「なんでも頼んでいいって言ったじゃないか」

と子供たち。

言った。確かに言った。けどねええええええ。今回君たちが頼んだ料理の金額を合計するとねえええ。もう1回旅行に行けてしまうんだよ。
もう5年生なんだから、算数の勉強、きちんとやろうね。特に足し算…。

、大人の理屈で、子供たちにお説教したと思います(セリフまでは覚えていないんですが、たぶん、こんな内容のお説教)。

ま、悪いのは、酔って「何頼んでもいい」といった大人たちですね。どう考えても。

コテージに帰ってきてから、皆で2次会です。
Kちゃんは、得意のバイオリンで演奏してくれました。写真はあるのですが、ご本人に迷惑がかかると申し訳ないので、かわりに、…

Kちゃんのお父さんと、私のツーショットです。
あ… およびじゃない。およびじゃない。こりゃまった、失礼いたしました~~
では、お口直しに。
この3組の親たちが飲んでいると、毎回、子供たちは寸劇で楽しませてくれます。
なにせ、「歌う登山隊」、別名「山の音楽隊」ですから、多芸なのです。
惜しむらくは、私がすでによっぱらっていて、内容をよく覚えていないことです。<m(__)m>
しっかし、楽しい旅行でしたね。仕事の都合で、私は翌日、早朝、先に帰ってきたのですが、他のメンバーはテニスを楽しんできたようです。
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生涯の趣味は山登り②(浅間・黒斑山登頂 後編) への7件のフィードバック

  1. kちゃん より:

    私もあえて名前を変えてみました!
     今、思い出すと、とても懐かしいですww
    また登山したいし、今度は、一万円の”スズキ”を食べたいです!

     PS  
    写真にモザイクかけなくても、私は大丈夫ですよ!

    • Kちゃん

      コメントありがとう。
      楽しい旅でしたねえ。

      あのスズキ、1万円だったんだ。キャンセルしてよかった~~

      写真の件、了解です。時間のあるときに、はずしておきます。(写真の入れ替え、わりと時間がかかるので、のんびりと)

  2. コリン星の娘改めKちゃんの母 より:

    2年という時間差を感じさせない臨場感あふれる体験記ですね。
    あの時は、よくぞへたれ娘を頂上までお連れ頂きました。
    私にとって浅間山はキリマンジェロだと娘は言ってます。
    イモトが初めて登山に挑戦した感動的な登頂シーンと重なるようです。
    いつか私も連れて行ってください!

    それから・・・お褒め頂き恐縮です。

    • イモトのキリマンジャロ登山は有名ですね。
      うちの奥さんも「見たよ、イモト」と言っております。

      ちなみに私は、NHKの「グレート・サミット」(世界の名峰を素人ディレクターが登るドキュメント)にはまっています。先月は、マッターホルンだったんですが、行ってみたいですね。雪と岩を登らないと到達できないし、とてつもない恐怖感との戦いになるのでしょうが、一度だけ登ってみたい! と思いました。

      50歳までにお金をためて、行って来ようかと画策中。家族はどうやら反対のようです。当たり前か(笑)

  3. Hさん より:

    しばらくコメント出来ずすいませんでしたm(_ _)m
    忙しかったもので・・・T^T

    今回のを見ていて、終始大爆笑でした     笑”
    思い出しただけでも笑えますよねwwwwww

    kちゃんは今も昔も私のつぼです!!!

    p.s.
    私も写真にモザイクかけなくても大丈夫ですよ~

    (それより気になったのは、私達が注文している時に映っている周りの方々ってモザイクしなくてもいいんですか??)

    • コメントありがとう。
      懐かしいですな。群馬天文台編も近々アップしますよ。ちょっと時間がかかるな。4泊だったからなあ…

      顔のモザイクの件、ありがとう。
      まあ、次回以降…ということで。
      いろいろな人が見る可能性があるので、一応、しばらくは特定できる人の顔はケアします。

      不特定多数の人が写っている場合は、よほどのアップでなければご迷惑をおかけすることはないと思います。でないと、テレビのニュースも放映できなくなるので。

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