第三艦橋はなぜいつも壊されるのか?

現在世界中に「戦艦」というカテゴリーの船はありません。
「巡洋艦」「駆逐艦」よりも大きな船は、

「空母」

になっちゃったわけです。大艦巨砲主義の最後の戦艦が、日本海軍の誇る2つの巨大戦艦

「大和」

「武蔵」

だったわけです。
ただ、一般には、連合艦隊旗艦として先輩であり、かつ、艦橋のデザインのかっこいい「大和」のほうが圧倒的に人気があり、有名。
しまいには、宇宙戦艦に改造され、空に飛んでいってしまいますからね。

芥川龍之介の小説に

『仙人』

というのがありまして、確か、人間が仙人になる話…だったような。

大和もヤマトという「仙人」もとい「仙艦」になったわけですな。
夢敗れた大艦巨砲主義は

「艦首波動砲」

という歴史的「切り札」として復活。すごいものです。

ヤマトには、大和ののデザイン上のアイデンティティでもあった「第一艦橋」「第二艦橋」という本来の艦橋の他に、艦艇部に「第三艦橋」というのがついています。

この第三艦橋を私は「悲劇の艦橋」と呼んでいます。

第一作『宇宙戦艦ヤマト』では、ドメル将軍の自爆に巻き込まれふっとばされ、一昨年上映された『宇宙戦艦ヤマト・復活篇』でも、第一作へのオマージュなのか見事に吹っ飛ばされました。キムタク古代君の乗る実写版でも、やっぱり、同じ悲劇に見舞われます。

浅利慶太の倅演じる「安藤」だか「安斉」だかいうチョイ役の乗組委員(クルー)が働いているのが、第三艦橋なのですが、今回もやっぱりお陀仏。
ドメルの旗艦同様、敵の宇宙船にとりつかれ、自爆寸前に、メイサ森雪にミサイルで吹っ飛ばされます。

「ヤマトに乗ってもいいが、第三艦橋にだけは配属されてはならない」

これはもはや常識です。

しまいにはこんな動画頁まで登場。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm4310159

しかし、どうやら、第三艦橋にはおそるべき役割、いや、使命があるらしいのです。

それは…

「トカゲのしっぽきり」

というやつです。

ヤマトは敵に襲われると、故意に、第三艦橋をひけらかし、敵の注目を集め、敵がとりついたところで、敵もろとも吹っ飛ばす…いわば、艦首波動砲や主砲(ショック・カノン)、パルスレーザー砲、煙突ミサイル、ロケットアンカー、波動カートリッジ弾等、各種武器よりもはるかにすぐれた「兵器」なのです。

恐ろしい戦艦ですねええ。

「だったら、第三艦橋には人間の乗務員はおかず、アナライザーのようなロボットに操作させればいいじゃないか」

いやいや、それじゃだめなんです。ロボットばかりが乗っていれば、敵も馬鹿じゃありませんからね、

「あ、ロボットばっかり載っている艦橋だな。これは囮に違いない。だまされるものか」

と第一艦橋・第二艦橋への攻撃がむしろ増えてしまうじゃあないですか。

そんなことがないように、第三艦橋には

「生身の人間」

が必要なのです。

これは私の想像ですが、第三艦橋の責任者は、艦長と同じような服を着て、白い髭をつけされられ、でも、顔は隠して、指揮をしているのではないでしょうか。

そうです。

「影武者」

ですね。

沖田艦長の影武者のイメージはこんな感じです。


それゆえ、毎回、ヤマトの尻尾切り作戦…第三艦橋自爆作戦はうまくいっているのでしょう。

いやあ。つくづく、恐ろしい戦艦です(何度も生き返るし)。
どんな異星人が相手でも負けるはずはありません。

こんなセミみたいのが相手だって負けませんよ。きっと。

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